「ボッチプレイヤーの冒険 〜最強みたいだけど、意味無いよなぁ〜」
第30話

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エルシモとの会見編
<強さと失敗>


 「ある程度サンドイッチを食べておなかも落ち着いてきたでしょ? ならこれの評価もしてほしいんだけど」
 「ん?」

 かなりのペースで、しかしちゃんと味わいながら食べていたエルシモさんの前に置かれたサンドイッチはかなり減っていた。そこで、私は先ほど余分に用意してもらったワインをエルシモさんの前に差し出す。なぜこのタイミングなのかと言うと、先にワインを飲んで酔ってしまったら聞くべき色々な情報や料理の感想をちゃんと聞けないと思ったから

 この収監所に入ってからは一度もお酒を飲んでいないエルシモさんの事だ、きっと飛びつくだろうなぁと思っていたんだけど、そのワインを前にして彼は困ったような表情を浮かべていた。あれ? もしかしてエルシモさんって、お酒飲めない人? 冒険者って町にいる時は常にお酒を飲んでいるイメージがあるから、もしそうならかなり意外だ。でも、確かにすべての人がお酒を飲める訳じゃないし、エルシモさんがお酒を飲めないのなら無理に進めては迷惑だろう

 と言うわけで聞いてみる。飲めないのなら別に飲まなくてもいいと言わないといけないからね

 「エルシモさんって、もしかしてお酒が飲めないとか?」
 「いや、そうじゃない。飲めないどころか、むしろ酒は大好きと言っていい程だ」

 えっ、飲めるの? ならなぜあんな表情をしたんだろう? そう思った感情がまたも私の顔に出たのか(私ってそんなに顔に出やすいのかなぁ?)エルシモさんは申し訳なさそうに告げた

 「さっきも言ったろ、高級宿は酒類は別料金だって。安いエールならともかく、ワインなんか飲めるかよ。だからここのワインと高級宿のワインを比べる事は俺にはできない」
 「そっかぁ〜」

 そういえばそんな事、言っていたよね。確か宿代も雇い主に払ってもらったと言っていたし自分ではそんな高級宿に泊まることは無いだろうとも言っていたから、その宿でお酒を、それもワインなんか飲んでいないのも当たり前か

 「なら確かにこのワインを飲んでもらっても、感想は聞けないから意味がない訳か」
 「ああ、悪いな」

 そう言いながら暗い顔をするエルシモさん。本当は飲みたいんだろうけど、私の反応を見てこのワインを飲むことは出来ないだろうと考えているんだろうね。しかし、何も馬鹿正直に言わなくてもいいのに。本当にいい人なんだろうなぁ。なぜこんな人が野盗をやろうなんて考えたんだろうか

 「じゃあ仕方がないか、ならこのワインは引っ込めるとして」
 「ああ・・・」

 暗い顔がより暗くなり下を向くエルシモさん。素直に言えばもしかしたらと言う希望が少しあったろうけど、その希望も費えたって感じで。まぁ、これ以上意地悪をするのも可哀想だから、飲ませてあげるか。ただで飲ませるわけじゃないしね

 と言う訳で、わざわざ今までの事はすべて冗談とよく解るように笑顔を作り、楽しげな声でエルシモさんに語りかける

 「ウフフ、冗談よ。だから、そんな暗い顔をして下を向かないの。一度出したものを引っ込めるなんて事はしないから安心しなさい」
 「ほっ本当か?」

 効果覿面と言うか、ここまで劇的に変わるか? って言うほど嬉しそうに顔をあげるエルシモさん。それはそうよね、半分以上あきらめかけていたんだから

 「あっ、でもただで飲ませるわけじゃないわよ。これも情報を貰うための交換としてだから」
 「情報? と言われてもさっきも言った通り、俺は高級宿では」

 困惑気味に先ほど私に対して説明した事を繰り返そうとするエルシモさんに向かって腕を突き出し、掌を広げてその言葉をさえぎった。そう、私が聞きたい情報と言うのは当然そんなことじゃないのよね

 「解ってるわ。私が聞きたいのはワインの味についての感想じゃなくて別の事」
 「別の事だと? なんだ、いったい何を聞きたいんだ?」

 何を聞かれるのか見当もつかないらしく、少し不安げな顔を浮かべるエルシモさん。それはそうだろう、なにせ今から聞く内容は先ほどまでの料理の味とは関係ない、まったく別の話なのだから。そんな困惑顔の彼に、私はこれまでの会話を続けているうちに感じていたある疑問をぶつけてみる

 「エルシモさん。あなたは冒険者時代、金と呼ばれるランクの冒険者だったそうね」
 「ああ、俺は冒険者時代、そのランクだった」

 これまでの話からすると、この世界では冒険者はレベルではなくランクで強さを表すようで、この金の冒険者と言うのは捕まえた野盗たちの中では一番高いランクみたい。だからそんな彼に正直に聞いてみた

 「別の国から来た私にはこの国の人たちの強さが、その基準が解らないのよ。ねぇ、その金の冒険者って具体的にどれくらい強いの? それと、冒険者のランクって最高どれくらいまであるのかしら?」

 そう、私の持った疑問はこれ。先ほど口だけの賢者と言うミノタウロスの話が出た時、その強さと実際に起せたであろう現象を聞かされても私はそれほど驚く事は無かった。なぜならそれは私たちにとって特別なほど強い存在じゃ無ければできないような事だとは思えなかったから

 実際前衛系のプレイヤーなら、100レベルに満たない人でもスキルビルドの組み方や装備によって武器の一振りで竜巻を起したり大地を割ったりするのはそれほど難しい事ではないはずだ。それどころか、この世界の人たちからは想像もできないような、そう、それこそエルシモさんたちくらいのレベルなら剣の一振りでで1万人位なら一度に薙ぎ払うことも可能なプレイヤーだっているかもしれない

 でもエルシモさんの話からすると、口だけの賢者といわれるミノタウロスの逸話は彼にとっての常識からすると眉唾な話だと感じるほど凄い事であり、その口ぶりからはそれほどの力を持った存在など現実には居るはずが無いとも考えているように感じられたのよね。と言う事はこの世界には、少なくともこの国にはそれほどの存在は居ないか、居たとしてもかなりレアな存在だと言う事なのだろう

 「どれほどの強さか、だと? どう言う意味だ?」
 「そうねぇ。たとえば、この国にも兵士とか騎士が居るわよね? 貴方がもしその中に組み込まれた兵士だった場合、どれくらいの強さ、立場になるのかって話。町を巡回する5人くらいのチームの班長くらい? それとも街道警備をする兵士くらいかしら?」

 レベル的に言うとエルシモさんはそれほど強いわけじゃないから、流石に街道警備の班長とまでは行かないよね? このレベルではトロールどころか、ちょっと強めのオーガにすら一人では勝てなさそうだし。話によると、この街道警備が始まったせいで冒険者の仕事が減ってしまって野盗になるしかなかったと言う事だから、実際この程度なんだろうなぁなんて思ったんだけど

 「何を言ってるんだ? 街道警備の兵士どころか俺くらいの実力があれば生まれさえよかったら皇城警備の騎士にもなれるし、本来金の冒険者の実力があれば近衛騎士団に入る事だって夢じゃないぞ」
 「えっ!?」

 うそっ! 近衛騎士団って、皇帝を守る騎士よね? まさか、この程度のレベルでそんな立場なの? と言うか、ならどうして仕官しないで野盗なんてやってるのよ! そんな驚き顔の私に、やっと一つ返す事ができたと言わんばかりのドヤ顔でエルシモさんは語る

 「その顔からすると、ならなぜ野盗なんかをやっているのか疑問だって所なんだろうけど、確かに俺だけなら士官の口もあったろうさ。貧乏な村出身の俺では流石に騎士にはなれなかっただろうが、貴族の中には腕の立つ冒険者を雇いたいって奴はかなり居るからな。だがな、俺が居なくなったら俺の部下たちはどうするんだ? 強い奴らは実力はあっても礼儀作法も知らなければ知識が無いし、弱い奴らはそもそも士官なんてしようとしても誰も雇ってなんかくれないんだぜ」
 「ああ、なるほど」

 確かに強いだけでは仕官はできない。まず身元がある程度しっかりしていないといけないし、礼儀作法やある程度の知識も必要だろう。その点、今までの会話でエルシモさんはある程度の知識と言う物のは持っている事が解っているし、金の冒険者になっていると言う事はそこそこの実績も積み重ねていると言う事だから信用もあるのだろう。問題があるとしたら礼儀作法だけど、それはエルシモさんほどの知識と常識があるのなら身につけるのにはそれほど苦労はしないと思う。

 でも、部下の野盗たちも同様の立場かと言えば違うだろう。そして、その野盗たちをエルシモさんが見放してしまっていたらきっと本当の意味での野盗になってしまっていただろうし、もしかしたら街道警備の兵士たちの手によって殺されていたかもしれない。それが解っていたからこそ、エルシモさんは見捨てず残っていたんだろうなぁ。難儀な性格だ。まぁ、人として好ましい性格でもあるけどね

 「あっ、でも近衛騎士団に入る事ができる位強いって言う事は、エルシモさんはこの国の中でも結構強い部類に入ると言う事なのよね? でも、そんな貴方でも金の冒険者止まり。と言う事は、当然皇帝を守る立場の騎士より強い人達が、まだまだ上のランクの冒険者が居ると言う事よね? 冒険者のクラスって最高位はどれくらいなの?」
 「ああ、冒険者の中には近衛騎士団に居る連中よりも遥かに強い奴は当然いる。さっきの質問への答えだが、冒険者のクラスは銅、鉄、銀、金、白金、ミスリル、オリハルコン、そして最高位のアダマンタイト。こう言うと俺のような金の冒険者は立場的にはちょうど真ん中あたりのように聞こえるが、実際はアダマンタイトの連中と比べたら天と地ほどの差があるだろうな。そしてそのアダマンタイトこそ人類の切り札と言われる最強の力を持った奴らだ」

 エルシモさんから見て、天と地の差があるほど強いのか。でも、彼のレベルから見ての天と地だからなぁ。ん、待てよ? そう言えば

 「ボウドアの村でシャイナが貴方からミスリルくらいの強さだとしてもって言われたそうだけど、オリハルコン以上はシャイナより強いの?」
 「ああ、あの時の話か。今思うとそれは流石にないだろうな」

 過去を思い出すようにエルシモさんは右斜め上を見上げながら苦笑する

 「あの頃の俺は相手の強さと言うものがまるで見抜けなかった。まぁ、今でも見抜けるわけではないがシャイナと言う女騎士とあの一緒に居たメイド、この二人の強さが別格だと言うのは俺にも解るよ。なぁ、俺がマジックアイテムで鉄のゴーレムを出したのは知っているだろ?」
 「ええ、聞いているし、残骸も見たわ」

 無残と言うか、かわいそうと言うか、その盛り上げようと言う気概がまったく感じられない、私の感性からするとありえない顛末も含めて聞いているし、実際にセルニアがばらばらにした後、邪魔だからと道の隅に積み上げた残骸も確認している。あれって確か、置いたままでは村の人達も困るだろうから持って帰って鉄のインゴットに精製しなおすなんてギャリソンが言ってたっけ?

 「あのゴーレムから感じた力は圧倒的だった。あれならオリハルコンどころか、もしかしたら前に帝都で一度だけ見たアダマンタイトの連中とだって、一人ずつを相手にするのなら渡り合えるかもしれないなんて思ってしまうほどの力強さだった。なのに、そのゴーレムがあの有様だからな。正直、世界最強の戦士と噂されている王国のガゼフ・ストローノフレベル。いや、もしかするとそれよりもあの二人は強いかもしれない」
 「へぇ〜そうなのかぁ、やっぱりこの国周辺にも強い人はいるんだねぇ。それで、シャイナ並みの強さって事ならそのガゼフって人も剣一振りで10メートルくらいの岩なら真っ二つに切り裂いたりできるのよね?」

 !?

 この私の発言でエルシモさんの周りの空気が一気に凍りつく
 ・・・あ〜、もしかして私、またやってしまったかな? エルシモさん、顔が引きつってるよ

 だっ、だってさぁ、さっき大地を割るって言うのは眉唾だって言ったからちゃんとスケールを落として話したじゃない。それにね、それくらいの岩なら戦士特化のシャイナじゃなくても、そう、例えば私だって斬る事はできなくても粉々に粉砕する事ならできるし、その程度の事なんだからこの世界最強と言われる戦士なら当然できると思った私を誰も攻める事なんてできないよね? ね? ・・・誰かそうだと言って

 そんな私の葛藤をよそに、エルシモさんはしばらく固まった後、何かをあきらめるように大きなため息をついた。きっとこの少しの間に心の中で何か折り合いをつける事ができたんだろう。苦笑いを浮かべながらも、私に向かってこう呟いた

 「そうい言えば管理人のミシェルも2メートル程の岩を粉々に砕いていたからなぁ。収監所の管理人をやっているような下っ端のメイドであるあの子ができるくらいだ、あの騎士の姉ちゃんなら簡単にやってのけるわな。それに子供が大巨人とも言えるゴーレムを作るほどの場所だ。たとえ姫さんも実はこの収監所を囲っている壁くらいなら簡単に打ち砕けるよなんて言われたとしても、今更驚かねぇよ」
 「そう! はぁ〜良かったわ。私の話から事実に近い答えを導き出して、そのあまりのショックに引かれてしまったら正直どうしようかと思ったもの」

 つい彼の呟きに、心底安心したように息を大きく吐きながらそう答えてしまった私。そして私の返答を聞き、一瞬の間を置く事によってその意味をきちんと理解したのか再度凍り付いてしまったかの様に固まるエルシモさん。ある意味今回の事の方が先ほどの話よりも驚いたようで、今度は驚愕のあまり目を見開いたまま固まって声も出ないみたい

 う〜、またなの? 私、またやってしまったの? でっでもさぁ、今度はエルシモさんの言葉を肯定しただけだし、別に大きなミスはしてないよね? よね?

 「ひっ姫さん、まさかあんたも・・・」

 はい、すみません。私はまたも大きなミスを仕出かしてしまったようです。そしてその私の表情を見て、エルシモさんはすべてを悟ったようで、疲れきった表情でこう私に呟く

 「そうか、その顔からすると、さっき俺が冗談で言った壁を打ち砕くって言うの、やれるんだな?」
 「コクン(無言で頷く)」

 この状況下では今更否定しても仕方がない。まぁ、実際にできるしね。と言う訳で素直に認めたのだけど、ただエルシモさんの追及はそれだけでは終わらなかった

 「なぁ、まさかさっき言っていた10メートルの岩の話もシャイナの事を言ったんじゃなく、姫さんができる事を言っただけ・・・とか言う事は無いよな?」
 「わっ私は真っ二つにする事なんてできないわ! ・・・粉々にはできるけど」

 視線をそらし、だんだん声が小さくなる私とその返事に呆れ返ってしまってもう声も出ないといった顔のエルシモさん。でもしょうがないじゃない、事実なんだから

 「姫さん。あんた、さっき俺の強さはどれ位だって聞いたけど、そっくりそのまま返すぜ。あんたら、いったいどれくらい強いんだ?」
 「どれくらいと言われても・・・」

 正直、この世界の基準が解らないから答えようがない。私とエルシモさんとだとレベルで言えば89レベルほど違うみたいだけど、ゲームじゃないから数字で言われても解らないよね。そこで頭に浮かんだ例えをそのままエルシモさんに伝える。引かれるだろうなぁ〜なんて考えながら

 「さっき、口だけの賢者の話が出たわよね」
 「ああ・・・ってまさか!?」

 はい、そのまさかです

 「ええ、シャイナもできるわよ、剣一振りで竜巻を起こすとか、それに籠められた威力で大地を割るとかも。それどころか、彼女が持っている最強の装備で身を固めれば小さな砦くらいなら真っ二つにできるかもしれないわ」
 「マジか・・・」

 かもじゃないわね。まず間違いなくできると思う。そして流石にこの返答にはもう驚かないぞと言った感じで身構えていたエルシモさんでもショックだったようで、少し顔が青い。いや、もしかしたらボウドアの村でのことを思い出しているのかもしれないわね。あの時シャイナを本気で怒らせなくて本当に良かったとか

 そんな青い顔をした彼だけど、しばらくすると何か覚悟を決めたように真剣な顔をして再度私に話しかけてきた

 「なぁもしかして、もしかして姫さんもあの女騎士と、シャイナと同じくらい強いのか?」
 「いやいや、流石にシャイナほど強くないわよ。あの子は私の国の最大戦力の一人なんだから。それに私はモンク系統の技も使えるけど基本は回復職の巫女だから、あんな凄い力は持っていないわ」

 うちでシャイナと互角に戦えるのはまるんか地下3階層の二人くらいじゃないかなぁ。まぁ、メルヴァもヴァルキリーの二人をうまく使えばいい所まで行くかもしれないけど、最終的にはシャイナが勝つと思う。それに彼女が持っている最高の装備をそろえて戦うとしたら間違いなくシャイナはうちの最大最強戦力だ。その状態を整えてしまったら、うちにいるメンバーでは誰も彼女に勝つ事はできないだろうね

 私は話しながらそんな事を考えていたんだけど、どうもエルシモさんは私の今の発言からなにか別の事に気を取られたような気がする。なんと言うかなぁ、先ほどとは違う表情で私を見つめながら「これ、聞いていいのか?」なんて雰囲気を醸し出しているのよね。ん〜、私、また何か不味い事言ったかなぁ?

 真剣な表情で見つめるエルシモの視線を受けてなんとなく居た堪れず、身をよじるアルフィンだった

あとがきのような、言い訳のようなもの



 途中ですが、まだまだ長くなりそうなのでここで切ります。てか、切らないと今日中にアップできないw

 今回はこの世界とユグドラシルとの常識の違いをお互いが探り合うような話になってます

 その内容の一つなのですが、エルシモの事をアルフィンがオーガにも勝てないと言っています。ですが、これは当然この世界のオーガに勝てないと言う意味ではありません。この世界では街道に現れる、ゴブリンに使われているようなオーガはかなり弱くて銀の冒険者でも討伐する事ができます。ですが、ユグドラシルではオーガやゴブリンでも住んでいる場所によってピンきりなので、ちょっと強いオーガとなるととても11レベル程度のエルシモでは勝てないため、こう思っています

 この程度の事ですら、この二人の認識はこれほど違うんですよね。きっといくら話し合っても、お互いがこの差を完全に理解できる事はありません。と言う訳で、これからもアルフィンたちは頓珍漢な行動を繰り返すことでしょうw

 追記
 10メートルの岩を切り裂くと言う場面がありますが、あれ、最初は5メートルの岩でした。ただ、それだとガゼフなら切れそうだなぁと思ったので10メートルになってます。流石に10メートルの岩なら小山のようなものだし、いくらこの世界最強のガゼフでも切れないでしょうからね

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